|
大きな津波被害が想定される南海トラフ巨大地震に備え
高台での新しい工業団地の整備を検討していた高知県は2月20日までに
高知市と共同で同市一宮の採石場跡地に5ヘクタール規模の団地を開発することを決めた
分譲は2015年度の予定で、県外企業の誘致のほか
津波リスク回避を検討する県内企業の移転も進めたい考え
造成場所は、南国市との境界付近の県道北本町領石線沿い
逢坂峠の頂上付近で標高は約60メートルあり
田中石灰工業が蛇紋岩の採掘を長年行ってきたが、需要の減少で10年春に閉山していた
現状はほぼ平地のため、県と高知市は
新たに山を開くより開発が早く、造成費も抑えられる
高知自動車道・高知インターチェンジにも近い
などの理由から、有望地として地元調査を進めてきた
総事業費は十数億円規模を想定し、県と高知市が折半する
関係者によると、田中石灰工業を含む複数の地権者の同意はおおむね得ており
買収を進めて14年度に造成に入る
東日本大震災後、津波の浸水リスクを抱える高知県は沿岸部を中心に企業誘致が難しくなり
さらに県内企業の中にはリスク分散の観点から工場の一部を県外に移転する動きも出ており
高台での団地造成が急務だった
市町村との共同開発は岡豊工業団地(南国市、4.4㌶)、香南工業団地(香南市、7.9㌶)に次ぐ3ヶ所目で
高知市とは初めて
>高知新聞より抜粋
|
|