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「芸術においても人生においても、基本に愛があれば、どんなことも可能なのです」
1973年、この年南仏ニースに開館したマルク・シャガール美術館への作品寄贈の席に
シャガールはこう言葉を寄せた
シャガールは日本人好みの画家だとよく指摘される。
それを裏付けるかのように、毎年全国各地で大なり小なりのシャガール展が開かれている
実際、モネなど「印象派」の展覧会と比べても遜色ない動員数を記録することも多い
93年に開館した高知県立美術館は収集の柱の一つとしてシャガールに白羽の矢を立てた
当初は購入予定作品の断念や「どうして高知でシャガール?」という議論もあったが
最終的に油彩4点を12億円余りで購入
その後、ゲーム大手のセガ・エンタープライゼス(当時)会長だった故・大川功氏から
821点に及ぶ版画作品寄贈を受ける形で、所蔵品が充実
世界でも屈指のシャガールコレクションを有することになった
現在高知県立美術館は、油彩5点、版画1202点を所有する
特に版画は、シャガールのほぼ全シリーズを所蔵しており
他館からの貸し出し依頼も多い
高知市高須の県立美術館で4月8日に開幕する特別展「シャガール 愛の物語」
ロシアの国立トレチャコフ美術館と国立ロシア美術館の作品を中心に
109点を紹介する大規模展示
シャガールの人生に触れ、愛に生きた巨匠の創作の源を探っていく
>高知新聞 特別展「シャガール 愛の物語」愛を語る画家① より抜粋
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