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幕末の絵師、絵金が「養老の滝」の孝子伝説を描いた珍しいのぼりが、香南市赤岡町の民家で見つかった
「友竹斎」の署名や人物の表情、筆の勢いなどから同市の絵金蔵は5日までに「絵金の肉筆」と判断
1995,96年に県教委が実施した大規模調査や、後に絵金蔵が行った調査でものぼりは挙がっておらず初確認の品となる
のぼりは縦が約4.5㍍、横が0.4㍍
岐阜県養老町の「養老の滝」にまつわる伝説をモチーフに、
若返りの酒がわく滝を眺める元正天皇と、貧しいきこりの父子が描かれている
染織ではなく、布地にそのまま墨や絵の具を載せている
天皇のうっとりとした顔や、きこりのユーモラスな表情など、人物が生き生きと描き分けられ
滝を指さすきこりの動作によって見る側の視線を誘導
細長い画面でありながら、幅と奥行きを感じさせる作品
線の太さや勢い、赤を効果的に用いた独特の華やかさから、絵金の筆の特徴を備えていると口をそろえて判断
また狩野派に学んだ絵師、宮田洞雪が描いたのぼり3点も同時に見つかった
龍とトラを対にしたとみられる長さ約4.5㍍のもの2点と、三国志の劉備、関羽、張飛を描いた長さ約8.7㍍の1点
これら計4点は13~19日、絵金蔵で特別公開される
>高知新聞より抜粋
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