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黄色のマントをまとったキノコ、ウスキキヌガサタケを四万十市西土佐地域が地元の特産品にしようと産地化に取り組んでいる
絶滅危惧種に指定している県もある珍しいキノコで、食材としての商品化は全国初の試み
西土佐農業公社と地元農家が栽培し、今年から本格的な販売に乗り出す
ウスキキヌガサタケはスッポンタケ科のキノコで、梅雨時期と秋に竹林などで生える
2007年まで環境省が絶滅危惧種に指定
その後、国指定は外れたものの、愛媛県や広島県では引き続き指定されている
かさの付け根から黄色いレース状のマント(菌網)を広げ、その姿から”キノコの女王”とも呼ばれる
中華料理では希少食材として使われ、国内の一部の中華料理店でも中国から輸入している店もあるよう
県森林技術センターが高知市の山中から同キノコの菌を採取し、04年に国内初の人口栽培に成功
特産品になる作物を探していた同公社が聞きつけ、05年から試験栽培を実施
昨年には菌床製造や露地栽培の方法が確立し、50平方㍍ほどの畑で約千本の生産に成功した
今年から本格的に販売を開始する構えで、すでに同地域のホテルや東京や神戸の中華料理店から注文が入っているという
同農業公社事務局長は
「ようやく販売できるとこまでこぎつけた。課題も多いが地域の特産品になるよう育てて行きたい」
と期待を寄せている
>高知新聞より抜粋
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